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実力を見せつけた中田

2002/04/01(月)

 3月28日:中田英寿をめぐって交わされてきた批判や論争は一気に解消した。水曜日にポーランドのロッズで行われた強豪ポーランド代表との試合で、中田は再び彼が抜きんでた選手である事を証明した。
90分間フルに走るスタミナ、ボールコントロール、視野、それに付け加えパスの正確さは日本代表のみならず、ポーランド代表を加えた中でも最も秀でていた。

 誰もその日の中田を止める事はできなかった。ゴール前への素晴らしい詰めで1点目のゴールを決め、市川大介のクロスを高原が決めた2点目では逆サイド市川へのお膳立てとなるパスを出した。

 ポーランド代表のイエルジ・エンゲル監督は中田を絶賛し、彼のプレーを見る事ができて光栄だとまで言った。
また、普段めったに個人を誉める事のないフィリップ・トルシエ監督でさえ、中田のプレーには非常に満足であり、中田がこういうプレーをする限り日本代表チームの重要な一員であると語った。
もともとトルシエ監督の目には、中田の才能は明白に映っていた。ただ、トルシエの思い描く“チーム”の枠の中でプレーできるか、また母国の為にプレーするという意欲を中田が持ってくれるかという事が問題だったのだ。
試合後の記者会見でトルシエ監督はポーランドでの4日間というもの、中田の姿勢はこれまでとまったく違ったと言い、今シーズン、パルマで味わってきた苦悩が彼を変えたと考えている。
「以前なら中田はマネージャー5人、専属の医者を2人連れてヘリコプターで現れていた。しかし今回は一人で自転車でやってきたんだ」トルシエ監督はその姿勢の違いをそう表現した。

 今後、中田とトルシエ監督の確執が話題になる事はないはずだ。トルシエ監督と日本代表チームには今や理想的なチームリーダとして成長した中田は欠かす事ができない。
以前には中田の事を14・5人居る先発メンバー候補の一人と言っていたトルシエ監督だが、やはり心のどこかでは中田は特別だとわかっていたようだ。
水曜日はその事がはっきりと証明された。そしてワールドカップを2ヶ月後に控えて、日本代表チームは最高の状態にある。

 ポーランドのエンゲル監督は「日本は単に11人の良い選手が居るだけではない。その11人と同じようなレベルの選手が25〜30人いるんだ」と指摘した。
「ワールドカップでは、中田のような選手が一人居ることで、チームはガラリと変わるんだ。今回は非常に勉強になったよ。今日の中田は最高だった」

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