ゴンを忘れちゃいませんか?
今年に入ってからフィリップ・トルシエに選出された代表チームのいずれからも外れたゴン、中山雅史だが、外れた事によってかえってその存在が注目を浴びている。
一体、日本で最も頼りになるベテランストライカーに何が起こったと言うのだろう。
トルシエ監督のワールドカップ構想から既に外されてしまったというのだろうか。
それとも、中山については全てを知り尽くしたトルシエ監督が単に他の選手を見たかっただけなのだろうか。
私は後者であると思いたい。
来週のコスタリカとの親善試合の出場メンバーからも中山は外されてしまったが、私は彼がワールドカップの出場メンバーに選ばれる事は間違いないと思う。
きっとトルシエ監督も中山がコンディションの調整と体調維持に専念できるように、既に彼にそれを告げているのではないかと思う。
中山は34才である。ワールドカップでフォワードとして出場するには年をとりすぎているとも言える。(カメルーンのロジェ・ミラにはそんな事はないと言われそうだが…)
トルシエは中山を日頃からチームのムードメーカーで若い選手にとって彼の存在は非常に大きいと見ている。
彼がいつも見せる情熱、責任感、そして代表チームのユニフォームを着る事への誇りは非常に大切で、トルシエは若い選手の何人かにはそれらが欠けていると感じている。
これまで225試合のリーグ戦に出場し、127得点をあげている中山の得点力という事について言うと、今年はいまいちベストには遠い状態だ。5試合で1得点しかあげていない。
しかしこの事は中山にとって代表入りへの障害となる事はないだろう。トルシエ監督も彼の得点能力は知り尽くしている。数試合ゴールできていなくても、特に彼のような選手にとっては取るに足らない事だ。
ワールドカップが近づき、選手達にプレッシャーがひしひしと押し寄せた時こそトルシエ監督には中山が必要になるのだ。
彼の興奮と意欲そして自信が周りの選手達によい影響を与える。
なんと言っても、中山には98年のフランス大会で日本で唯一のゴールをジャマイカ戦で決めた経験がある。
ジュビロのサポーターとゴン中山のファンの皆さん!心配する事はない。中山のワールドカップ代表入りは間違いない。
もしトルシエ監督が中山を代表から外すような事があるとしたら、それこそ大騒ぎになるだろう。日本代表が決勝トーナメント進出という目的を果たすには彼の力が必要なのだ。
仮にベンチに座っているだけだとしても。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント