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集客不足に喘ぐJリーグ

2002/04/08(月)

「日本のサッカーファンよ!一体どうしたと言うのだ!」
 ワールドカップ開催の年であるにも関わらず、観客動員数の伸び悩みにJリーグ関係者は頭を痛めている。まさに彼らはそう叫びたい筈だ。

 第4節を終えて平均観客動員数は15440人である。これは昨シーズンの平均より1000人以上も少ないのだ。
 ワールドカップを目前に控えて国内のサッカー熱も高まっているというにも関わらず、それがなぜ国内の試合の観客動員数に反映されないのかリーグ関係者は理解できない。

 「もちろん我々も現状はよくわかっていますし、大きな問題として捉えています」リーグ事務局企画部チーフスタッフの佐野毅彦氏は言う。
 「最も心配なのは、我々にはその理由がわからないという事です」「恐ろしささえ感じます」

 今シーズンJ1に昇格を果たしたベガルタ仙台は、これまでのホームゲーム3試合についてまずまずの集客数を得て健闘しているが、他のチームは苦戦している。
 これらの中にはゲーリー・リネカーやドラガン・ストイコビッチ等を擁し人気チームの一つでもあった名古屋グランパスエイトも含まれる。ここ2週間、東京ヴェルディーとの試合では7231人、そしてその後のコンサドーレ札幌戦では11279人の観客動員数しかあげる事ができなかった。
 スーパースターだったストイコビッチの引退に加え、楢崎正剛を除いて日本代表選手がいないという事がファンをスタジアムから遠ざけていると見る人もいる。

 ヴェルディも深刻な状況だ。土砂降りの雷雨の中の試合とは言え、ホームの国立競技場で先週土曜日に行われた柏レイソル戦の観客数はわずか8349人だった。
 仮にJ2に降格するような事になれば、今シーズン後はチームの運営が成り立たなくなる可能性もある。

 佐野氏によれば、Jリーグ自体もワールドカップ後の観客動員数の減少はある程度予想していたが、ワールドカップ前に減少している事実については相当危機感を感じ、各クラブに注意を呼びかけている。
 「観客動員数を増やす事は難しいだろうとは思っていたが、ワールドカップ人気も手伝って希望的観測をしていた事は事実です」
 「観客動員数をいかに増やすか、リーグやクラブは決して楽観視してはならないという事だと思います。どんなスポーツでも同じですが、お客様に来てもらえないと言う事はリーグとして成り立たないからです」
 「かといって、観客動員数を増やす特効薬なんてありません」

 先シーズンの平均観客数は16922人で、これはバブル崩壊前1993年にリーグがスタートした後、1995年以来最多の数字だった。
 天候が良くなり、ゴールデンウィークになれば多少は観客数も増えるだろう。しかしワールドカップ後にまた人気選手が海外移籍等で日本を離れる可能性を考えるとリーグ関係者にとって観客動員数の伸び悩みは頭痛の種となりそうだ。

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