韓国代表の熾烈なポジション争い
ワールドカップ韓国代表のストライカーのポジション争いで最有力なのが、柏レイソルのストライカー、黄善洪(ファンソンホン)だ。
3月20日にスペインで行われた対フィンランド戦、2−0で勝利を収めた韓国代表の両得点を決めた33歳の彼の決定力には代表監督、フース・ヒディンクも満足したことだろう。
オランダ人監督の下、着々と組織的かつ戦術的にも統制のとれたサッカーを身につけてきた韓国代表だが、以前から決定力不足が心配視されてきた。
そういう意味では、この黄善洪の華麗な2ゴールは、3月26日にドイツで行われる対トルコ戦にむけてますますヒディンクの意欲を湧かせる事だろう。
対フィンランド戦に臨み、ヒディンクは「ワールドカップに向けて23人のメンバー選考はバランスを重視したい。二つしかないフォワードのポジションに6、7人のフォワードを選ぶ訳にはいかないんだ」
「お互い競い合い、個性を見せてもらいたい」
「決定力とアシスト能力を見せてくれた者が23人の中に残ってくるだろう」と語っていた。
黄善洪にはヒディンクの意図する所が明確に伝わっていたようだ。
日本のサッカーファンも黄善洪の得点能力はよく知っている。彼は柏レイソルに移籍する前はセレッソ大阪でJリーグの得点王にもなっているし、柏レイソルでもイングランド人監督、ステファン・ペリマンにとって貴重な戦力だ。
彼はすでに1994年のアメリカ大会で、2−3で敗れた対ドイツ戦で決めた素晴らしいゴールでワールドカップ史上にもその足跡を残している。しかし、怪我の多さとそのタイミングの悪さが黄善洪の活躍を邪魔してきた。
対フィンランド戦の彼の2ゴールは、彼がその頃のボールタッチを失っていないという事を見事なまでに証明した。
最初のゴールは、オフサイドのようにも見えたが、ペナルティーエリアの狭いスペースで落ち着いて冷静な計算でシュートをゴールの隅に決めた。
また、二つ目のゴールはまさに彼の本領発揮と言うところで、右ウィングからのクロスに合わせるべくゴールに詰め、ヘッドでネットに突き刺した。
現時点では、ヒディンクが韓国代表の2トップとして、黄善洪と並んでジェフ市原の崔龍洙(チェヨンス)を使う可能性が高い。
ヒディンクは崔龍洙をジェフ市原のマスコットにかけて「ジェフィー」と呼びまた、彼のアグレッシブなプレースタイルをとても好んでいる。
確かに常時出場していないベルギーリーグ、アンデルレヒトの薛叙ゥ鉉(ソルギヒョン)やセリエAのペルージャの安貞桓(アンジョンファン)よりもこの二人が選ばれる可能性は高いだろう。
0−0で引き分けた対チュニジア戦後、ヒディンクはイタリアでほとんどの時間をベンチで過ごしている安貞桓が本来のコンディションを取り戻すのにはかなり時間がかかると語った。
また、韓国でプレーする李東國(イドング)は過大評価されているし、金度勲(キムドフン)に至っては今回の遠征メンバーから外れた。
黄善洪と崔龍洙はこの調子を維持できれば、ワールドカップでは栄光の代表チームの攻撃陣を率いる事になるだろう。
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