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オーストラリア代表からのアドバイス

2002/03/21(木)

 オーストラリア代表のヨジップ・スココは、今夏の韓日ワールドカップでは、梅雨の影響はそれほどでもないと考えている。
 スココは、昨年6月のFIFAコンフェデレーションズ・カップで3位となった、オーストラリア代表のメンバーであり、8カ国が参加した大会はワールドカップの予行練習でもあった。

 「コンフェデレーションズ・カップの前には、話題は梅雨のことばかりで、土砂降りの雨の中で試合をすることになるんじゃないか、なんてみんな言っていたよ」とベルギーでミッドフィルダーとしてプレーしているスココは語る。
 「でも、韓国と日本にいた間、雨が降ったのは一度だけ、準決勝の日本戦だけだった」
 豪雨のなかの試合、日本のキャプテン、中田英寿の強力なフリーキックが守備の壁を貫通してゴールまで突き刺さり、サッカルー(オーストラリア代表の愛称)は0−1で敗れた。
 その後、オーストラリア代表は韓国に戻り、3位決定戦でブラジルを破った。

 「コンディションにはなんの問題もなかった。ピッチも素晴らしい状態だったしね」とスココは言い添えた。彼は現在、ベルギー1部リーグで優勝を目指しているヘンクでキャプテンを務めている。
 「スタジアム、ホテルはどの土地でも最高だった。あの時点では、ホテルや輸送の面で韓国は日本ほどではないとも思ったけどね。
 「でも、コンフェデレーションズ・カップのあとも、さらに良くなっているんだろうね」

 スココは、日本チームへの注意点も述べた。6月4日、埼玉スタジアムでのグループHの緒戦の相手がほかならぬベルギーであるからだ。
 スココは、ヘンクの同僚、ウェスリー・ソンクにとりわけ日本は用心すべきだと感じているそうだ。今シーズンのベルギー・リーグでは、ソンクはすでに27ゴールを挙げるという、衝撃的な活躍ぶりである。

 「僕はソンクをとても高く評価しているんだ」とスココ。
 「彼は今シーズンとても多くのゴールを決めているけど、チームへの貢献度はそれ以上なんだ」
 「足が速くて、冷静にゴールを決めることができる。ペナルティー・エリアでは、まったく危険な選手だろうね」

 ソンクはベルギー・リーグからワールドカップにレベルアップしても大丈夫かという質問には、このオーストラリア代表選手は自信をもって答えた。「ソンク自身にとって実力を世界にアピールするこれ以上ないチャンスだし、彼はこういったチャンスで最高のプレーができるプレイヤーだと思う。
 「もちろんスピードも技術レベルも違うので、適応するには時間がかかるかもしれない。でも、彼にはそこで成長できるだけの才能、頭脳が具わっている。
 「彼は、なんだってできるんだ」

 日本代表、ベルギーの新星ソンクには最高ランクのご用心を!

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