トニーニョ・セレーゾに聞くシーズン展望
来日して2年、鹿島アントラーズのブラジル人監督、トニーニョ・セレーゾは6つの主要なトロフィーのうち過去2年のリーグチャンピオンを含む4つを手にした。
しかし元ブラジル代表MFのトニーニョ・セレーゾは、土曜日に10年目のシーズンが始まったJリーグにずば抜けた優勝候補はないと言う。
今シーズンの一番のライバルはどこかと尋ねられたトニーニョ・セレーゾは即座に「皆さ」と答えた。
「今シーズンはどの試合をとっても簡単には勝たせてもらえないだろう。ざっと見ても6〜7チームに優勝の可能性があると思う」
アントラーズがそのうちの1チームであることは間違いない。しかし彼らは先シーズン後契約を更新されず、現在フルミネンセの一員としてブラジルのチャンピオンシップを闘っているビスマルク抜きでシーズンを闘わなくてはならない。
「彼は経験豊富な選手だった。その彼に代わる選手なんていないさ」トニーニョ・セレーゾは付け加えた。
チームの10番は日本代表候補の本山雅志に継がれた。彼は日本がスペインに次いで準優勝を果たしたナイジェリアでの1999年のワールドユース大会でFIFAのオールスターチームに選出された。
本山はこれまでどうしても先発に定着する事ができなかったが、ビスマルクのいない今ようやくそのチャンスを得た。
スーパーサブだった本山と小笠原満男が今期のアントラーズの攻撃の起点となるだろう。
「抜けた穴を埋めるだけの戦力はあると思う」トニーニョ・セレーゾは語る。
「今シーズンの課題は若い選手を育てる事だが、Jリーグの実戦でするのが一番だ。ディフェンダーにも経験豊富な選手はいるから、きっと若手を育ててくれる」
アントラーズが一番警戒するのはやはり昨年の準優勝チーム、ジュビロ磐田だろう。なんといってもボカ・ジュニオルスから日本代表のストライカー高原直泰が帰ってくる。
元ブラジル代表MFセザール・サンパイオと、日本代表MF明神智和を擁する柏レイソルもあなどれない。
「特にサンパイオには感心するよ」レイソルのイギリス人監督、ステファン・ペリマンはそう語る。
「ハムストリング(太ももの裏側)の故障で充分なトレーニングができなかったとは言え、彼の頭脳は健在だからね」
昨シーズンは最終戦でようやく2部降格の危機を免れたが、横浜F・マリノスもまた今シーズンは良いはずだ。
ブラジル人監督、ラザロニ監督率いるF・マリノスは積極的に戦力補強を行った。ジュビロ磐田からはMF奥大介とFW清水範久。東京ヴェルディ1969からはDF中沢佑二、そしてコンサドーレ札幌からはブラジル人CFウィル。ウィルは2部の大分トリニータから札幌へ移籍し、昨シーズンは24ゴールで得点王となった。
全16チーム中、7チームが新しい監督の指揮の下、新しいシーズンを迎える。
浦和レッズもその一つで、監督にハンス・オフト、ヘッドコーチにビム・ヤンセンのオランダ人コンビを起用する。この二人は日本のサッカーを熟知している。オフトは過去に日本代表チーム監督を務め、また、ジュビロ、京都パープルサンガの監督を務めたし、一方ヤンセンはサンフレッチェ広島で2年間監督を務めた。
しかし、オフトはチームがすぐに良くなるとは考えていない。
「サポーターは日本一なんだけど、チームがね…」オフトは言う。
「レッズはレベル的には監督に就任した1994年のジュビロと似たようなものだ。5年ほどかけて順序を追って育てていくしかない」
ワールドカップ熱がヒートアップする中、スポンサー、テレビ局と長期の契約を結んだJリーグは、2002年に新たなサッカーブームが起こる事を望んでいる。
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