新たな強豪を待つJリーグ
今年こそ新勢力の台頭を見たいというサッカーファンの希望とともに、Jリーグ10年目のシーズンが先週始まった。
Jリーグチェアマン、川淵三郎もその一人である。彼にはリーグの両巨頭、鹿島アントラーズとジュビロ磐田にとっても新勢力の台頭がどれだけ大事かよくわかっている。
過去6年間にわたって、アントラーズは1996年、1998年、2000年、2001年、そしてジュビロが1997年、1999年と2チームでリーグチャンピオンをわけあってきた。
特に川淵チェアマンは、関西から新たに強豪と呼ばれるチームが誕生して、大阪や神戸、そして京都でのサッカー人気が上がる事を望んでいる。
大阪はその在阪2チームのうち、セレッソが昨シーズンJ2に降格した。しかし今シーズンのガンバは両強豪にとって新たな脅威となる予感がする。
ガンバは元々良い選手には恵まれていた。そして今、日本人監督として最も優れていると評判の西野朗を得た。
彼は1996年アトランタ・オリンピックでブラジル代表を1−0で下したオリンピック日本代表チームの監督だった。そして柏レイソルでも素晴らしい成果をあげた。Jリーグの2ステージ制というシステムに泣き、チャンピオンにはなる事ができなかったが、明らかに2000年のレイソルはベストチームと言ってもよかっただろう。
レイソルではそれ以上の結果を出す事ができず、彼は昨シーズン半ばで解雇されてしまったが、ガンバ大阪の監督として再び表舞台に戻ってきた。
彼はガンバで、代表候補GK都築龍太、DF宮本恒靖、MF遠藤保仁、そしてFW吉原宏太と、才能ある選手達を得た。
日本代表監督、フィリップ・トルシエはよく日本人選手と海外のスター選手を比較する。かつて、吉原がペナルティエリアでディフェンダーを巧みにかわす姿を見て、彼の事を日本のロマーリオと呼び、また遠藤のパス、シュートレンジの広さをフェルナンド・レドンドに喩えたりした。
ガンバは開幕戦で昨シーズンまで西野が率いたレイソルを1−0で破り、さい先の良いスタートを切った。そして日曜日には関西ダービーのライバル京都と対戦する。
ガンバ以外にも、FC東京はアントラーズを4−2で破り、サンフレッチェ広島は5−1でコンサドーレ札幌を破りそれぞれ良いスタートを切ったようだが、2002年のJリーグではガンバの時代が訪れようとしているのかもしれない。
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