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廣山は何処へ

2002/02/03(日)

 数ヶ月前まで、右ウィング、廣山望はワールドカップ日本代表チームの候補選手だった。今、ワールドカップへのカウントダウンが続く中、廣山と言えば…どうも彼の存在は忘れ去られたようである。
 いや… そうした意味では注目されない存在になってしまったというべきか。

 ジェフ市原からパラグアイのセロ・ポルテーニョへレンタル移籍中だった廣山は、10月初旬に行われた代表チームのヨーロッパ遠征での対セネガル戦で日本代表としてデビューした。

 パラグアイのシーズン終了後、廣山は日本に戻りクラブ側と2度に渡って長いミーティングを持った。ジェフ市原としては彼がチームに復帰し、フィリップ・トルシエにワールドカップ候補選手としてのアピールをする事を望んでいた。
 しかし24歳の廣山は日本でのプレーを拒否、海外でのプレーを続ける事、できればヨーロッパでプレーする事を望んだ。しかしどこからもオファーはなかった。

 彼のジェフ市原との契約は1月31日に切れた。しかしクラブ側は今のこの時期になっても彼の所在さえもわからないと言う。
 「我々の聞いている話では、彼はブラジルのフラメンゴでプレーする事を望んでいたらしい。新聞報道によると入国審査書類の不備があったらしい」クラブ広報担当の利渉洋一は語った。
 「どうやら彼はパラグアイに戻ってトレーニングをしながら移籍先を探しているらしい。メディアからのプレッシャーの多い日本には戻りたくないようだ」

 多くの日本人選手が海外でプレーする事を望む気持ちは理解できる。しかし廣山にとっては明らかにワールドカップでプレーするというチャンスを逃しつつある。事実道は閉ざされたと言ってもよいだろう。
 廣山がチームに復帰する意思を見せない以上、ジェフ市原もまた彼を再び迎えいれる事はないだろう。

 彼にはまた契約上の問題もある。彼の契約はJリーグと日本サッカー協会の規約に基づいているとはいうものの、契約が切れるや否や彼が自由契約選手になるという事ではない。
 ジェフ市原としては、彼がいまだ支配下登録にある以上、移籍金を獲得できる道を探すだろう。

 3年前にはスターダムへの片鱗を見せた廣山なのだが、その彼がこのまま埋もれてしまうのは残念でならない。

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