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「西澤は大きな間違いを犯している」元セレッソ監督のレネ氏が語る

2001/12/02(日)

2001年12月2日(日)釜山
by ジェレミー・ウォーカー
 元セレッソ大阪監督、レネ・デザイェレ氏は日本代表FW西澤明訓がJリーグを去った後、彼のキャリアは後退し続けているとしか思えないと考えているようだ。レネ氏は西澤が海外でプレーするにあたって、ベルギーでプレーする事を勧めたらしいが、西澤はもっと華やかなリーグでプレーする事を望んだようだ。

 土曜日のワールドカップ抽選会に来ていたベルギーのサッカー協会の関係者も「私は西澤にベルギーのチームを紹介する事もできたんだ。そこでなら彼は選手としてもっと強く成長し、また彼のプレーをより向上させる機会に恵まれたはずなんだ。しかし、彼は既にオランダでプレーしていたし、それについてはもうウンザリだと言ったんだ」と、海外移籍についてそう語った。

 また彼は「もし西澤がベルギーに最初に来ていたなら、そこからスペインリーグでもイングランドのプレミアリーグでも行く機会はあったはずだ。結局彼がスペインへ行き、今ボルトン・ワンダラーズへ行った事は3年の無駄だったと思うよ」と付け加えた。

 それを裏付けるように、スペインでの西澤は結果を出す事ができず、今またボルトンではベンチ入りするのにも四苦八苦の状態だ。その結果として、西澤は日本代表のフィリップ・トルシエ監督に代表選手として選出するべきかどうかの判断材料さえ見せる事ができずにいるのだ。

 一方、レネ氏は来年のワールドカップ1次リーグ第1戦のベルギー戦は、日本代表にとって、ディフェンスこそがキーであると警告している。日本代表は6月4日(火)に埼玉スタジアム2002で、ワールドカップ常連国、ベルギーとの対戦でグループHの試合の口火を切る。レネ氏は日本が勝ち点3を挙げる事にこだわってはいけないと言う。

 日本はベルギーに勝てるかと尋ねられ「もちろんだとも!そりゃあ簡単ではないだろうが、引き分けならもっと可能性はあるさ」彼はそう答えた。「日本は守備的な良いチームだ。一方ベルギーは統率のとれたチームで、日本に対してはカウンター攻撃を使ったゲームをしてくると思うよ」

 さらに言葉を続けて、「日本は守備に重点を置いた試合運びをするべきだね。それがキーだ。それができなければこれは問題だね」さらに「日本のサポーター達はベルギーがそれほど強くないと思っているし、ベルギーとの対戦をラッキーだとさえ思っているから代表チームへの期待は大きい筈さ」と言った。

 過去の日本対ベルギーの対戦は1999年6月3日の東京・国立競技場でのキリンカップのみである。その試合は0−0のドローに終わったが、ベルギーは来年の埼玉での対戦が同じ結果に終わっても良いと思っているだろう。

 レネ氏は、ベルギー代表チームについて、統制力と組織のサッカーに定評があるが、攻撃力についても光るものがあると言う。「エミール・ムペンザ、バート・ゴール、マルク・ビルモッツが率いるベルギーのオフェンスは強力だし、ウェスリー・ソンクも注目すべきプレーヤーだ」レネ氏はそう付け加えた。

「日本が勝利するのは決して簡単ではないだろう。しかし開幕戦でもあり、過去のワールドカップ開催国は全て2次ラウンドに進出している。ロシアやチュニジアも強いチームではあるが、私は日本には2次ラウンドに進出できる力が十分あると信じている。グループHは非常にバランスのとれたグループで、ゲームとしては点差の開くようなゲーム展開にはならないだろう。グループHの4チーム全てに2次ラウンド進出の可能性があるのだ」

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