JリーグMVPの行方は・・・
Jリーグ年間表彰式「2001 Jリーグアウォーズ」が月曜夜に迫ってきた。気になるのは最優秀選手賞を誰が手にするのかという事だが、今年は明らかなMVP候補が見あたらない。候補と呼べる選手は何人かいるが、さぞかし審査員にとっては難しい選択になるだろう。
ファーストステージ、セカンドステージを通して鹿島アントラーズと競り合い、勝ち点では鹿島に17点もの差をつけたジュビロ磐田には2人の有力なMVP候補がいる。MF藤田俊哉とFW中山雅史だ。
藤田はファーストステージのMVPに選出され、セカンドステージでは小さい故障があったものの好調を持続していた。彼の頭脳的なプレーとディフェンスからオフェンスへの転換能力はジュビロの好調の大きな要因であり、彼はMFのポジション争いさえ熾烈なものでなければ間違いなく日本代表候補だ。
中山については、言うまでもなく1998年のMVPであり今年もゴールを量産した。彼は16ゴールでゴールランキングの6位であるが外国人選手がトップ5を占める中、日本人としては1位だ。
また、彼をして真のプロフェッショナルと呼ばしめるのは、彼が今年の30試合全てに出場している事である。
一方、日本代表監督、フィリップ・トルシエのお気に入りであるアントラーズの若きMF中田浩二もまたMVP候補だ。彼はチームの守備的MFとして、また代表チームの左バックとして、そして素晴らしいオールラウンドプレーヤーとして成長してきた。
コンサドーレ札幌のブラジル人ストライカー、ウィルは大分トリニータからの移籍後驚異的なJ1デビューを果たした。戦力的にはやや劣るコンサドーレにあって彼はリーグ1位の24得点を挙げ、それこそ彼の孤軍奮闘でチームはリーグ戦を闘い抜いた。
名古屋のウェズレイと並んで21得点を挙げ得点ランキング2位タイは、こちらもJリーグルーキーの崔龍洙(チェ・ヨンス)である。
崔は安養LGチタスからの移籍後、故障でシーズン当初は出場できなかったものの、ジェフ市原で調子を取り戻すのにそう時間はかからなかった。彼はアグレッシブな点取り屋として来日したが、充分その片鱗を見せつけたと言ってもよいだろう。
難しい選択ではあるが、私ならば毎シーズンJ2への降格と闘っていたジェフ市原をリーグ3位に導いた韓国人ストライカー崔のMVPと、最優秀監督としてはズデンコ・ベルデニック氏を選ぶ。
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