2010年3月8日:本田圭佑がフォワードだって?
日本がバーレーンと戦った先日の夜、この起用法には正直言って驚いたが、少なくとも岡田武史監督がチームを活性化する方法を真剣に模索しているのだということはわかった。
試合の2日前、私は、日本サッカーの観察者である同僚の外国人と本田について話をしていた。日本代表の中盤中央の理想的な組み合わせは稲本と本田だろう、とその同僚は話した。日本代表が中盤やペナルティエリアの外側で何の成果もない小さなパスを繰り返すのを見るのはもう飽きた、とも彼は、言っていた。
さらに、稲本と本田の両選手は試合をしっかりとコントロールして、何かを起こしそうな雰囲気があったし、気迫を込めたプレーで試合の主導権を奪う準備ができている状態になっており、とくに本田からは、距離に関係なくいつでもゴールを狙ってやろうという思いが見てとれたそうだ。
「でも、長谷部と遠藤のコンビはどうだい?」と私は反論した。「岡田監督はこの2人をエンジンルームに起用するのが大好きなのだが」
このコンビなら、俊輔と憲剛、松井と大久保に合わせれば、中盤を幅広く使えるだろうね、と同僚は述べた。つまり、彼は中盤にパワーと冒険心が欲しいと思っていて、稲本と本田なら守備面でも、攻撃面でもそれを提供してくれると考えているのだ。
岡田監督も同じようなことを考えていたに違い。バーレーン戦で本田をフォワードに起用したのはまさに上記のような理由があったからだし、彼を積極的に攻撃に参加させることで、攻撃を活性化し、試合を有利に進めたいと考えたのだろう。
最初に書いたように、この起用法にはびっくりした。本田はサイドでプレーする選手で、利き足を活かせる左サイドでは堅実な左バックの前でプレーするオーソドックスなウィングとして機能し、右サイドではサイドから中央に切れ込んで、驚異的な左足で鮮やかゴールを奪うのが持ち味だとずっと思っていたからだ。
どの位置でプレーするにしても、本田にはこのような冒険心を持ち続け、試合の主導権を奪うのだという自信をなくさないようにして欲しい。
長谷部に遠藤、それから俊輔にも豊富な経験が備わっているが、試合の流れをしっかりつかみ、試合を支配する能力がまだ欠けていると私には思えるし、チームがステップアップするため、さらにチームが緊急事態に陥ったときにチームメイトを鼓舞するためにはこのような能力が不可欠なのである。
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